暴走機関車SP号

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【感想】今更節分祭読んだがハイカロリーすぎる【招福*鬼と兄弟の節分祭】【あんさんぶるスターズ!】

こんにちは、あるいはこんばんは
最近SPY×FAMILY観はじめました。この漫画、いろいろ言いたいことはあるんだが……、それはまた別の機会に

 

・節分祭を読んだ

筆者は何気にmusicリリースから遊んでいるのにストーリーは全然読んでいないあんスタプレイヤーですが、最近ちょっとずつ読んでます!

そしてとうとう、節分祭読みました……

「招福*鬼と兄弟の節分祭」予告

「招福*鬼と兄弟の節分祭」予告


筆者は葵ゆうた推しであるにも関わらず双子の核心を知らないまま3年過ぎてしまいました。
ストーリーが気になるキャラクターと総合的に好きなキャラクターってちょっとズレるものじゃないですか……!
言い訳はほどほどにして、とりあえずこれを見てほしい

ひなた「ひとりになれば、もう他のみんなと見分けがつかないぐらい『同じ』になれるからね」

ひなた「ひとりになれば、もう他のみんなと見分けがつかないぐらい『同じ』になれるからね」

ひなた「そう思って、何度も消えようとしたんだけどなぁ……」

ひなた「ひとりになれば、もう他のみんなと見分けがつかないぐらい『同じ』になれるからね」
ひなた「そう思って、何度も消えようとしたんだけどなぁ……」

おああああああ! なんだこの激重感情は!?

何がひなたをここまで追いつめてしまったのか……

 

・葵兄弟の過去 今更だけど以下ネタバレ

葵兄弟はあまりにもそっくりなため、実の父から「見分けがつかなくて気持ち悪い」と言われてしまいます。
二人はとても傷つき、親元を離れて二人で生きていくことにする。しかし葵ひなたは、少しずつ自分のキャラクターを変えていってゆうたと自分の区別がつくようにしていきました。たとえば好きな食べ物。ひなたは甘党でゆうたは辛党ということになっていますが、実際はひなたも辛いものが好きだと思われます。好きな色もおそらくそうでしょう。ひなたは父親に二人の存在を認めてもらうために、あえてキャラ作りをしたんですね。
しかし、ゆうたはそれが嫌だった。

・すれ違う二人

ゆうた「せめて相談してよ、『ふたりでひとつ』だったのに。あんたは無許可で、いつでも『俺の半分』を捨てるんだ」

ゆうた「せめて相談してよ、『ふたりでひとつ』だったのに。あんたは無許可で、いつでも『俺の半分』を捨てるんだ」

んあああああ!
『二人とで一つ』だから、ひなたが変わっていくのは辛かった。ひなたが身を削ってやっていたことは、ゆうたにとってまったくうれしいことではなかった。むしろつらいことだったんですねえ……。

なんでこんなにすれ違ってしまったのか? ここでキーになるのが、“父”でしょうね。

・父への愛憎

ひなたゆうたは父への好感度が全然違う。それがよくわかるのがこれ

ゆうた「お母さんが愛して、望んで生んでくれた俺たちを……。不気味な化け物みたいに見た、あの人を親だとは認めない」

ひなた「じゃあ俺は認めて、許すよ。親子の仲が悪かったら、お母さんも哀しむだろうから」

ゆうた「お母さんが愛して、望んで生んでくれた俺たちを……。不気味な化け物みたいに見た、あの人を親だとは認めない」
ひなた「じゃあ俺は認めて、許すよ。親子の仲が悪かったら、お母さんも哀しむだろうから」

ゆうたはめちゃくちゃ父が嫌いなんですね。これは!!になっても変わらなくて、『召しませ/ナイトクラブ』では観に来た父親に激しい嫌悪を示します。
一方ひなたは父には比較的寛容です。というか和解したいと思っています。
この“父への愛憎”“変わっていったひなた”“変わりたくなかったゆうた”の間にあった唯一の違いだったと思います。
なぜひなたは自分を犠牲にしてまで変わっていったのか? それは、父に認められたいからこれに尽きるでしょう。二人で区別がつけば父は認めてくれるからね。

じゃあゆうたは認められなくてもいいと思ってたのか?はっきり言おう、ゆうたにとって父はどうでもいいのだ。ただし、世間には認められたいと思ってはいる。

この違いは一体なんだ? これは、二人のアイデンティティの根拠が違う場所にあったからだろうと私は考えました。

・自分は誰だ?

父の発言は、二人の存在意義を揺るがすほどのインパクトがありました。今まで立っていた場所をひっくり返されてしまった二人。立ち上がるために選んだ土壌は、二人で違ったんですね。

ゆうたは、”ひなたの弟”がアイデンティティになった。兄よりもおとなしい、目立たない、容量がちょっと悪い。まあこれが!!で爆発するんですけど……キリ無いんでまた今度。ゆうたは自分のひなたに承認されることでアイデンティティを保つことができたんですよー。

一方ひなたは”頑張る兄”がアイデンティティになったけど、人ってだれかに頼らないと生きていけないじゃない。指針がないまま一人で突っ走れる人っていないんですよ。だから、指針となる父に認められることを望んでるんだと思うんだよね。ひなたに父は必要不可欠だった。

・生まれた時から別人

弟のゆうたは、兄に頼ることができるけど、兄のひなたは父に頼らないと生きていけないことがわかっていた。なんかこれだけ聞くと、ゆうたが甘ったれでひなたが頑張り屋さんに聞こえちゃうかもしれない。間違ってはいないけど、ちょっと違う。

二人は、“兄と弟”を生まれた時から演じていたんですよ。

なんで気持ち悪いと言われる程そっくりな二人が、どうしてこんなに違うのか?
生まれつきです
ひなたは兄、ゆうたは弟として生まれました。それが、この違いを生んだんです。
もしかしたら、ゆうたが兄ひなたが弟の未来もあったかもしれない。でも、そのときもきっと“兄がひなた”“弟がゆうた”だったでしょう。先に生まれた方が兄で、その名前は“ひなた”と決めたのは二人の父と母だからね。
生まれた時から、二人はどうしても別人でしたとな。
一卵性双生児は遺伝子は全く同じだけど、環境までは同じにできないからね。人の性格は8割環境で決まるらしいよ。

・ふたりのこれから

あれ、でもおかしくね? と思いませんでした? そう、夢ノ咲では、“変わりたい”と思っているのはゆうたの方なんですよ……いつの間にか二人の気持ちがひっくり返ってるんですよ。正直、これは言語化ムズイです。ゆうたが”ひなたの弟”ってだけのアイデンティティだと満足できなくなった、ってことだと思うんだけどね。さすがに長くなるから別の機会に。
ともあれ、二人ともお兄ちゃんで二人とも弟、になったってことは、二人が生まれた時からはじまってたすれ違いを克服できたってことなんじゃないかなー! 間に合ってよかったね

 

 

以上節分祭でしたー
とはいえ読んでないストーリーがたくさんあるんですよねえ。また解釈も変わってくるでしょう!
連続投稿するぞー、と言った先から間隔空いてる…… というかあんスタくんのスト感想めっちゃ書くの時間かかる…(笑)