暴走機関車SP号

思いつくままにいろいろ書くよ!

【日記】その日私は何かを踏んだ

蒸し暑い夏の日だった。
昼下りの帰り道、私はじわじわと照りつける日差しに耐えながら黙々と足を進めていた。
ふと、顔を見上げると、梅雨明けの青空に厚みのある雲が乗っかっている。綿あめみたいだ、なんて思ったのは、近くにおかしのまちおかがあったからだろうか。
そうだ、そもそも何故私は空を見上げたのだろうか? 天に向かった意識を再び大地に戻す。なんだ、この違和感は。右足だけが、大地から見放されてしまったかのような強烈な違和感がある。いや、むしろ地面に囚われてしまっている。違和感から逃れるように大地を踏み締めるごとに執拗に右足を絡め取られる。
くそ! なんなんだ!
最悪の展開を予想しながら目線を下へ向ける。
ぬちょ。
ガムだ。よかった、アレじゃなくて。でも許さないからな! ガムは包んで捨てましょう!


それだけ〜