【感想】比企死んだわ……【鎌倉殿の13人】
今週重かったですね……鎌倉殿
全成に続き比企も死にました。コメディ担当が少しずつ着実に減ってくんですけど……。
鎌倉殿では、比企はけっこう悪者として描かれてましたね! 鎌倉殿を見る前は、比企は北条にハメられた可哀想な一族ってイメージが強かったですが、やはり北条が主役となると比企は間抜けに成り下がるようです。さすが北条
そして! 義時がついに悪者になりました!
政子は騙すし比企をハメるし妻を利用するし……悪い奴だ(笑)
そんな悪事に悩む心もついに枯れてきたのか、義時のモノローグが一切見られませんでしたね!
これでもう、義時は迷わずに屍の山を突き進んで行くことでしょう!
代わりに泰時の葛藤が入ってきましたね。我々視聴者はこれから泰時目線でヤバヤバな父(義時)を観察することになりそうです。
主人公の視点が見えなくなる展開って熱いですよね。物語の根っこにいるのは主人公なんだな……って感じします。
感情移入出来るタイプの主人公って、既に展開されてる物語の渦中に飛び込むor巻き込まれるタイプだと思うんですよ。つまり、その物語においては部外者なんですよ。だから我々読み手という部外者はその主人公と一緒に、拳を熱くして、物語の中を突き進んで行くんですよ。
義時は初め、巻き込まれるタイプの主人公でしたね。源頼朝を中心に進んで行く物語に巻き込まれ、葛藤しながら戦友たちを切り刻んで行きました。「鎌倉殿は何を考えてるかわからん……」と言いながらね。
しかし義時にも貫禄がついてまいりました。今や義時を中心に物語が動くようになってきました。「父上のお考えがわかりませぬ!」て泰時に言われながらね……。義時のモノローグはほんとに減りましたね。表情の起伏もあまり無いですし、さながら台風の目ですね。
・・・
そう、みなさんお気づきです? 実は台風の目はもう一人いるのです!
三浦義村ですよ……。
こいつも「何考えてるかよくわからない」台風の目なんですね……。義村の周りで、着実に暴風が起こりはじめている。
この義村の台風と義時の台風がぶつかるのが、公暁による実朝暗殺事件に繋がって行くんですな!
さあ、これからどんな展開が待っているのか?
というか、歴史はネタバレ状態で進んでいきますからね。あらすじに意外性を求めるなんてことあってはならんのです。
キャラクターをいかに魅力的にするか
大河ドラマに求められているのはそれでしょうね。
三谷幸喜氏の脚本にとくと期待です!
来週は頼家と比奈退場、再来週は畠山が死ぬのかな……。あー毎回悲劇ですね……。